能登の経済復興に向けた座談会

北陸経済連合会は、七尾商工会議所と共催で「能登地域の経済復興に向けた座談会」を開催した。

座談会では、能登地域で復旧・復興に取り組む方々から、震災後の事業の現状や地域が抱える課題、今後の展望について話を伺い、復興に向けて経済界に期待することなどについて意見交換を行った。意見交換では、復旧・復興を進めるうえでの「人手不足」や「担い手不足」が大きな課題となっている一方、地域の中で新たな仕組みやつながりを生み出そうとする動きも紹介された。

例えば、被災した事業所では、再建を進めようとしても工事業者が不足しており、個人的なつながりを頼りに、ようやく県外の事業者を探している状況があるとの声があった。また、事業者自身も自宅の再建や家族への対応に追われ、営業再開に十分な力を割けない現状も語られた。

一方、地域の人手不足に対する新たな取組みとして、牡蠣の加工現場では、殻を剥く作業者が震災前の3分の1程度まで減少したことを受け、殻付き牡蠣の販売量を増やすとともに、スキマバイトサービスを活用して作業者を募集する取組みが紹介された。漁業者同士で仕事を融通し合う「ワークシェア」の可能性についても意見が交わされた。

また、包丁や鋏、輪島塗の椀など、地域に根付く道具や工芸品を修繕する職人をつなぐプラットフォームを立ち上げた事例も紹介され、職人が持続的に仕事を受けられる仕組みづくりの重要性について意見が出された。さらに、「能登を応援したい」という人や企業が、具体的に何ができるのかが見える仕組みが必要との意見や、「おせっかいでもいいので、応援する側からできることを示してほしい」といった声もあり、地域と外部の人・企業をつなぐ新たな関係づくりの必要性が共有された。

地域の未来に目を向けた意見も多く聞かれた。珠洲市では、震災後も若い女性の移住者がいることを踏まえ、地域の未来を語る場づくりを進めている事例が紹介された。また、大谷地区での「みんなのいえ」やコミュニティパーク構想、和倉温泉における復興に向けた6つのプロジェクトなど、地域の将来を見据えた取組みについても紹介され、こうした取組みを支える「伴走者」を求める声があった。

今回の座談会を通じ、能登が抱える課題の大きさを改めて認識するとともに、地域の中で生まれている新たな挑戦や、未来に向けた動きを共有することができた。

北陸経済連合会は、こうした地域の声を大切にしながら、能登の復旧・復興と持続的な地域経済の発展に向け、関係者との連携をさらに深めていく。

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座談会終了後、七尾一本杉通を視察。

道の隆起・段差・地割れ・電柱の傾きなどが残り、解体されずにそのままとなっている家屋が多い中できるスペースで営業を再開する店舗、仮設施設整備支援事業を活用した仮設商店(床屋・喫茶店・紙店等)の様子、解体後の空き地において、花を植え憩いの場とする取組みについて視察した。

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