第52回三県知事との懇談会(2025.8.22金沢市)
公開日時:2025/08/22
日 時:8月22日(金)14:00~16:30
場 所:ホテル日航金沢(オンライン併催)
参加者:117名(来場100名、オンライン17名)
冒頭、金井会長は開会挨拶で、急速・急激な人口減少に対応し持続可能な地域経済を構築するためには、域内外の様々な機関との連携が不可欠であり、「北陸は一つ」のもと三県一体になって諸課題に取組むことがこれまで以上に重要になると語り、協力を求めた。
懇談では、2つのテーマについて北経連より問題提起し、馳石川県知事、杉本福井県知事、新田富山県知事がそれぞれ発言した。
① 地域内連携による北陸の産業競争力強化
北経連の稲垣副会長が、スタートアップ創出やカーボンニュートラル推進に向けたプラットフォーム設立などの北経連の取組みを紹介し、域内外の多様な連携により、新事業創出・取引拡大・地域調達率向上による地域経済循環の再構築を進め、北陸産業の競争力を強化していきたいと述べた。
これを受け各知事より、成長分野での新事業・新産業創出にかかる施策や支援体制などについて紹介があった。新田知事は、政府が推進する「広域リージョン連携」に向け、三県の連携基盤を深化・発展させてはどうかと提案した。
② 北陸地域での人材確保・定着・育成に向けた連携策
北経連の林副会長は、人材不足の状況はますます深刻化しており、域内外の人材から選ばれる地域となるためには、経済界と行政がタッグを組んで対応していくべき時期にきていると指摘。人材定着をはじめ、北陸が有する様々な課題について、実務者レベルで継続的に情報交換し議論を重ねていく場として、「北陸戦略連携協議会」の設置を提案し、各知事はこれに賛同した。
その後の意見交換では、事前に会員から募集した質問のなかから「地方創生に向けた北陸の強みと発信の工夫」「ウェルビーイング推進に向け重視している分野や指標」に関する知事の考えを尋ね、各知事は、「寿司などの食文化を活かした地域ブランディング戦略」(新田知事)、「若者文化や夜の文化による魅力発信」(馳知事)、「独自の子育て支援策のさらなる充実」(杉本知事)などと答えた。
最後に、金井会長が再度登壇し、活発な意見交換と「北陸戦略連携協議会」設置への賛同に対する謝辞を述べるとともに、数ある魅力ある地域資源を有機的に結合させていくことが北陸の発展には必要であり、今後はさらに連携を密にし、北陸の諸課題にともに取組んでいくことを約束した。
